溶射・溶接

SPRAYING

プラズマ溶射

プラズマ火炎の中心部に粉末を吹き付けると、その高温(約12,000~18,000℃)な環境において、粉末が瞬時に溶融し、高速で基材に衝突します。この過程により、溶融した粉末が基材に結合し、耐摩耗性や耐食性を向上させる皮膜が形成されます。

重要な点は、この溶射過程において基材の温度が比較的低い範囲(約100~150℃)に収まっているため、歪みが殆ど生じないことです。

結合力 300~600kg/cm2
コーティング用粉末
 各種セラミック・ニッケルクローム・
 モリブデン・コバルト合金・ニッケル合金
 ステンレス・銅合金
気孔率 2~4% 封孔材 - 要(耐蝕)
目 的 
 耐摩耗・耐蝕・耐熱・断熱・絶縁・高温潤滑その他修正肉盛品
(1)厚み分をアンダーカットします。
 皮膜厚 0.1~1.0mm 厚位
(2)加工法 切削・研削
(3)ロボットを併用すると安定した皮膜・厚みが可能です。

■ 作業工程

溶射(アンダーカット)
溶射作業(ブラスト)
プラズマ溶射
研磨加工
① アンダーカット加工
② ブラスト加工
③ プラズマ溶射
④ 研磨加工
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① アンダーカット加工
② ブラスト加工
③ プラズマ溶射
④ 研磨加工
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溶射(アンダーカット)

アンダーカット

溶射作業(ブラスト)

ブラスト

プラズマ溶射

プラズマ溶射

プラズマ溶射

プラズマ溶射粉体肉盛溶接

プラズマアークの中央部に粉末を吹き付け、それを溶融させつつ、トーチを動かして基材上に均一に材料を積み上げます。この過程において、基材との混合が最小限に抑えられ、溶融合金皮膜が形成される際にピンホールがほとんど生じない滑らかな表面が得られます。

金属粉末
ハステロイ・ステライト・ニッケルクローム・その他
気孔率 ゼロ・封孔材 – 無
目 的 
 耐摩耗・耐蝕・耐熱など
肉盛り2
(1)基材(鉄・ステンレス)に溶接厚み分をアンダーカットします。
(2)溶接時に歪みが出ますので加工代、矯正が必要です。
(3)皮膜厚 1.5~6mm位
(4)加工法 切削・研削

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

熱間溶射

■ ガスフレーム溶射

酸素とアセチレンガスの混合ガスを用いた燃焼炎(約2800℃)の中心部から、溶射粉末を高速で吹き付け、その粉末が瞬時に溶融して基材に迅速に衝突します。この過程により、粉末が基材に結合し、皮膜が形成されます。基材の温度は約100~150℃の範囲で制御され、そのため、ほとんど歪みが生じずに溶射皮膜を形成することが可能です。

 

ガスフレーム
結合力 200~400kg/cm2
粉末金属
 アルミ・ニッケル – クローム合金・セラミック・亜鉛・銅合金・ステンレス・WC合金

気孔率 4~7% 封孔材 - 要(耐蝕)

目 的 耐摩耗・防蝕・耐蝕
 
(1)皮膜厚 0.1~0.5mm 位
(2)基材に溶射厚み分をアンダーカットします。
(3)加工法  切削・研削
(4)ロボットを併用すると安定した皮膜・厚みが可能です。

■ 自溶性合金溶射・ガス溶接

ガスフレーム溶射機で生成された自己溶解合金皮膜を、1000~1050℃の高温で加熱溶融させると、非常に強く密着し、精密な構造を持った皮膜が形成されます。

結合力 1500~2000kg/cm2
自溶合金粉末(合金+シリコン・ボロン)
 ニッケルクローム・WC合金・ステライト
 16クローム
気孔率 0に近い 封孔材 - 無し
目 的 超耐摩耗・耐蝕
 
(1)基材(鉄・ステンレス)に溶射厚み分をアンダーカットします。
(2)歪みが出ますので加工代が多めに必要です。
(3)被膜厚 0.3~1.5mm
(4)加工法 切削・研削

鋳造用連続撹拌羽根

鋳造用連続撹拌羽根

■ 鋳造用連続撹拌羽根(当社製造・直販製品)

■ 鋳造用連続撹拌羽根
(当社製造・直販製品)

鋳造用連続ミキサーの撹拌羽根に超硬合金の溶射で肉盛をする事により従来品の約3倍の寿命を可能にしました。取付け、調整も約3回に1回となりますので連続使用される工場では大幅なコスト削減となります。


OH-45
溶射巾 43mm
ネジM20×P1.5
全長153mm
 

OH-35
溶射巾 38mm
ネジM16×P1.0  M16×P1.5
全長99mm

OH-25
溶射巾 27mm
ネジM16×P1.0  M16×P1.5
全長74mm

※OH25とOH35の旧型と新型について
旧型・・・先端部、側面部、平面部に溶射してあります
新型・・・平面部のみ溶射してあります。

  • 上記以外のネジサイズ、溶射巾等の製作も請け賜っております。
  • 羽根の修理品等も超硬合金溶射いたします。

高速フレーム溶射

超音速溶射を利用することで、極めて密着性が高く、細密な構造を持つ皮膜が得られると同時に、カーバイト系の材料では炭素質が損なわれないため、非常に高い硬度の皮膜が形成されます。この過程において、基材温度は約100℃~200℃の範囲に制御されているため、歪みがほとんど生じずに溶射皮膜を形成することが可能です。

結合力 700~1000kg/cm2
金属粉末
タングステンカーバイト クロムカーバイト
気孔率 0.1~1% 封孔材 - 要(耐蝕)
目 的 耐摩耗・耐蝕
 
(1)基材に溶射厚み分をアンダーカットします。
(2)皮膜厚 0.05~0.5mm位
(3)加工法  研削
高速フレーム溶射3

超硬溶接

高速フレーム溶射2

超硬溶接研磨加工後

TIG溶接

軟鋼、ステンレス、特殊鋼などの基材に合金金属を溶接肉盛する時、使用します。当社では材質に合った温度コントロールは最良の溶接条件となります。

使用手棒
 アルミ・ステンレス・銅合金・コバルト合金
 ニッケル合金・炭素系合金・その他
 
被膜厚 1.0~4mm
加工法 切削・研削・ダイヤモンド工具で手作業
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